ルイ・ヴィトンのモノグラム・ヴェルニとは

ルイ・ヴィトンは1998年に、マーク・ジェイコブスをクリエイティブ・ディレクターに迎え、バックだけでなく、ファッション界にも進出することとなりました。そのとき、プレタポルテ・コレクションとともに発表されたのが、モノグラム・ヴェルニです。ヴェルニはフランス語で「エナメル(ワニスと顔料を混合した塗料)」のこと。成牛革に比べてきめが細かく、最も上質とされるカーフスキン(子牛のときの革)をエナメル加工し、そこへルイ・ヴィトンのモノグラムを型押ししたものがモノグラム・ヴェルニです。これまでのテーマを踏襲しつつも、斬新なアイディアによって生み出された色彩鮮やかなモノグラム・ヴェルニは、これまでの落ち着いたヴィトンのイメージを大きく変えたのでした。ヴェルニの長財布は発売以来、世界中で絶大なる人気を得ています。特筆すべきはそのカラーバリエーションで、1998年ベビーブルー、ソフトベージュ、1998年オレンジ(限定色)、1999年シルバーグレー、ピンク、ライムイエロー、レッド、パープル、2000年イエロー、ブロンズ、2003年ラベンダー、フューシャピンク、2004年マシュマロピンク、ペパーミント、2005年ノアゼット、アンディゴ、ペルル、2006年フランボワーズ、2007年ポム・ダムール、アマラントとなっています。ただし、新色が発表されると同時に、従来のカラーラインナップが製造を中止されることがあります。そうした事情もあって、新色は人気が高いのでしょう。ヴィトンヴェルニフランボワーズやコインケース、キーケースもおすすめですよ。

ヴィトンヴェルニの長財布とコピー商品

ヴィトンの長財布はコピー商品が多いことで有名です。ヴェルニの長財布も多くのコピー商品が出回っています。ヴィトンとしてはコピー商品を防ぐために、現在のモノグラム・キャンバスを用いるようになったものの、あまり効果がなかったようです。裏を返せば、コピー商品が出回ってこそ、世界的ブランドとして認められたということになるのです。ただし、このコピー商品も案外バカにはできません。コピー商品にはランクがあって、それぞれスーパーA(正規品と同じ素材を用い、同じ工場で作られた商品)、A(本物と並べて見てもほとんど違いがない精巧なコピー品)、B(よく見ると、素材や作りがやや粗雑なコピー品)、C(デザインだけを真似たガラクタ)となっています。香港やソウルの南大門に行けばよく見かけることができますが、このスーパーAやAとなると、素人では見分けることが難しいと言います。中国の広州だと、スーパーAで正規品の20〜25%の値段で購入することができるというのだから驚きです。ヴィトンの長財布だと、約1万円で購入できてしまうのですから。先日、あるブログを読んでいたら、香港の有名なコピーショップで、某俳優Uの奥様がバンバン買い物をしていたところを目撃したと書いてありました。この奥様は品物を見る目もなく、財政事情も厳しかったのでしょうか。それとも、知っていて故意に購入したのでしょうか。真相は謎のままです。ただ1つ言えることは、旦那さんである俳優Uは、本物と偽物の区別がまりつかないようです。某番組で証明済みです。コピー商品を国内に持ち込むことは犯罪です。もちろん購入してもいけません。とはいえ、あまりの安さを目の当たりしたら、私のような庶民はすぐにひれ伏してしまうかもしれません。

変化し始めたルイ・ヴィトン

ルイ・ヴィトンはかばん職人であったルイ・ヴィトンが創業したブランドです。昔ながらの製法で職人が丁寧に作ることを信条としてきましたが、2006年暮れあたりから徐々に体質の変化が見られるようになりました。それは2005年、経営コンサルティング会社であるマッキンゼーにコンサルタントを依頼したのがきっかけでした。その結果、同社は、かんば作り工程における無駄を省くために、トヨタ方式をベースにしたリーン生産方式を導入することを決めたのです。この生産方式は、製造工程の無駄を徹底的に省くために、製品と製造工程のトータルコストを系統的に削減するものです。従来は別々の職人が、それぞれポケットのフラット部の糊付け、縫い付け、端の仕上げ加工を行っていました。ところが、これからは1人ですべての作業を行うこととなったのです。これにより、生産性が大幅に向上するというというのがマッキンゼーの言い分です。新しい生産方式が製造現場や製品自体にどのような影響が出るのかはわかりません。しかし、安泰と見られていたヴィトンでさえも、コストを最優先させた経営方針に移行し始めたのは、なんだかさびしい気がします。

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